私が中国語を勉強しようと思ったきっかけはもちろん主人(当時は彼氏)が台湾人だったからです。今は台湾在住9年目、中国語の日常会話に困ることはありません。これから中国語を習得したいと考えている方に中国語の基礎知識と初級の勉強方法を書いてみたいと思います。
中国語をはじめようと思っている方へ。中国語の基礎知識
中国語を始める「目的」をはっきりする
まずは心構えから入りたいと思います。中国語学習を始めるうえで一番大事なことは「中国語への興味」「中国語を話したい目的があるか」です。
これはどの言語習得にでもいえることだと思います。はっきり言って興味がなかったり、必要性が無ければ言語は習得できません。
中国料理に興味がある、C-popに興味がある、中華圏の芸能人が好き、恋人が華人、台湾や中国に移住したい、仕事で使う必要性があるなど、中国語を習得する目的は人それぞれだと思います。ともかく、中国語を理解したい目的を明確にすることは言語習得の一番の近道だと思います。
「簡体字」と「繁体字」どちらで勉強するか
中国語は中国で生まれていますが、中国大陸で使われている漢字は簡体字といって漢字を簡略化した漢字です。一方台湾や香港で使われている漢字は繁体字と言って、画数の多い旧体字が使われています。
日本で中国語学習をする場合、多くが簡体字での表記で日本で受けられる中国語検定も簡体字表記です。中国人の話す中国語と台湾人の中国語は漢字の表記だけでなく、発音も微妙に違っているし、単語の表記も違うことがあります。同じ英語でもイギリス英語とアメリカ英語、オーストラリアでの英語、インドの英語が微妙に違うのと同じような感覚だと思います。
上の段落でまずは勉強の目標を決めるということを書きましたが、中国語を勉強して使う場所が中国なのか、台湾なのかということを考えて、簡体字をメインにするか、繁体字にするかを決めた方が学習がスムーズにいくと思います。
中国語は簡単か??
中国語を勉強する上で日本人は欧米人よりも有利な点があります。それは漢字を見れば意味が大体理解できることです。しかも中国語の漢字の読み方は基本的には一つしかないので、その漢字の読み方を覚えれば、他の単語にも応用が可能です。
例えば…
食べるという意味の「吃」という漢字の読みは「chī 」です。
この漢字が一つできれば、「吃飯(chī fàn)」 「好吃(haǒ chī)」に応用できます。
日本語のように何種類も感じの読み方が変わらないという点では中国語の方が覚えやすいと思います。
しかし発音の部分では日本人は巻き舌が苦手なので、発音は苦戦すると思います。
中国語学習は基本の発音からマスターする
中国語をはじめようとするときにまず何から手を出したらいいでしょうか…??
答えは基本の発音です。これが出来なければ通じません。
まずは中国語の「あいうえお」発音の基礎となる「ピンイン(拼音)」をマスターする。中国語学習をする上でこれは避けて通れない道です。基礎の基礎は本当にだいじなので、ここはしっかりやりましょう。間違ってもカタカナ表記で覚えないようにしてください。発音の基礎をカタカナであてはめて覚えてしまうと、「日本人の中国語」しか話せない結果になります。
例えば先ほども例に出した「好吃(haǒ chī)」という漢字。日本人で「ハオチー」という方がいます。たしかにピンインを見ると「chi」ですし、そうも読みたくなります。ですが、どちらかというと「ハオツー」ですし、ツーは巻き舌になるので、日本語にはない発音です。ですから、最初からカタカナに頼らず、まずは1音1音の発音を ピンイン表記で読めるようにすることが大切です。
ピンインと注音の話
簡体語の「ピンイン」のテキストには必ずローマ字表記で発音の仕方が書いてあります。私のブログでもローマ字表記の読み方を示しています。パソコン翻訳も大体ピンイン表記です。中国で使う中国語(簡体字)を勉強する場合にはこの方法がいいと思います。中国語検定でもピンインはローマ字表記です。
しかし…ややこしいことに台湾中国語ではピンインは違うものを使います。台湾人の知り合いがいる場合おそらく99%にこういわれると思います。「ㄅㄆㄇㄈを使った方が発音がきれいになるよ。」と。台湾では子供のころから日本の「あいうえお」の感覚で注音と呼ばれる「ㄅㄆㄇㄈ(あえて日本語で表記するならぶぅぉ、ぽぅぉ、もぅぉ、ふぅぉ)」を勉強し、読み方がわからない漢字の隣にはこれが書いてあります。ですから、中国語教師を目指したことがない限り、台湾人にローマ字のピンインを見せても読めないのです。台湾の言語学校で中国語を学習する際には教科書にはローマ字のピンインが書いてあります。先生もそれを使って教えてくれます。ですが、台湾人に中国語を習う場合には「注音」を習得したほうが便利だと私は考えています。
ちなみに私は中国語スクールでローマ字のピンインを学習した後、注音を勉強しました。子供の小学校の教科書や、絵本では必ず注音が書いてあるので、今では注音のほうが便利になりました。子供の本の一部です。こんな感じにフリガナ的に使います。
というわけで、ここでも学習方法に違いが出てきます。
主に台湾で中国語を使う方→繁体字+ローマ字のピンインまたはㄅㄆㄇㄈの注音
で学習していくのが手っ取り早いと思います。
ですが、文法や発音の基礎は同じなので、どちらかにこだわらないでやってもすぐに方向転換は可能です。(かくいう私も簡体字~繁体字に移行したので)
中国語の勉強を始めるときにおすすめの教材・方法
中国語スクールに行く
独学が不安だというかたはいっそのこと中国語スクールに通うのも手だと思います。私も日本にいたときは中国人の先生の中国語スクールに通っていました。費用を払ったら行くしかないですからね。
通信教育講座
系統化された教材で学べるので、独学が得意でスクールに通う時間がないという方には通信教育もおすすめです。
NHK中国語講座
台湾人の彼氏ができて「中国語を勉強しよう‼」と思って初めて私がまず手にしたものは「NHK中国語講座」のテキストでした。毎週テレビの放送をみて、テキストと合わせて練習していていました。教材も安いですし、とっかかりとしてはとてもいいのではないかと思います。4月から新講座なので、4月分から始めるのがおすすめです。
youtube
今の時代はyoutubeもおすすめです。発音の基礎を載せている方もいるので、気軽に見て一緒に練習してみたら無理なく継続できると思います。一番お金がかからない方法だと思います。
中国語の学習本なら絶対にCD付
本屋さんで中国語学習の本を購入して学習する場合にはCD付の本を選択してください。CDを聞きながら耳から覚えるのは言語習得の近道です。初心者におすすめの書籍を紹介します。
「中国語発音 完全教本」発音の基礎をしっかり学習できる本です。
台湾の中国語、注印、ピンイン、英語表記もあるので、一冊で学習を進められる本です。
中国語を話す友達を作る
本場の中国語を聞ける。という点ではこの方法が最もおすすめです。いまやたくさんの外国人が日本に住んでいますから、外国人と知り合いになり、勉強しながらコミュニケーションをとるのが上達の近道だと思います。
中国語を話せるとさらに世界が広がりますよ!