すっかりご無沙汰になってしまいました。ブログを辞めたわけではなく、単に子供の世話(主婦業)に時間をとられてブログと向き合える時間がとれなかったので2か月も更新が滞っておりました。子供たちが無事に新学期が始まったので、不定期ではありますがまたブログを書いていこうと思います。よろしくお願いします。
さて、私の子供は台北市内の公立小学校に通わせていますが、日本人からするといろいろとカルチャーショックを受けることがあります。とはいっても、私の中の日本の小学校のイメージは「30年前の田舎の小学校の出来事」。日本の現在の小学校事情は実のところあまりわかりません。ですから「比較」という趣旨ではなく、今私の子供を通わせている「台北市の公立の小学校」について紹介してみようかと思います。
台北市の公立小学校について
新学年は9月スタート
台湾では幼稚園から大学まで新学年は9月スタートです。9月から旧正月あたりまでが一学期(大体1月末から2月上旬です)、旧正月前後2週間ほど冬休みがあり、その後2学期が開始、6月末までが2学期です。7月8月は夏休みになります。
そんなわけで子供が夏休みの2か月間、私はブログをお休みしていました。
国小とは小学校のこと
台湾の小学校は「國民小學」といい、一般的には「國小」と省略されます。「小学〇年生」は「國小〇年級」という言い方をします。
入学式がない!?
台湾の小学校には入学式がない学校もあります。新入生は6月の末に入学予定の学校で手続きをして、開学の日に登校します。新入生のイベントがある学校もあるようですが、息子が通う学校は1時間のオリエンテーションの後、2時間目から授業を開始していて本当に驚いたのを覚えています。ちなみに卒業式のようなイベントはどの学校にもあるようです。
教科
国語・数学・英語・社会・科学・体育・生活・音楽・美術・郷土言語など。
基本的には日本と同じですが、一年生から英語があります。また郷土言語として、閩南語や客家語など自分のルーツの言語を学ぶ時間があります。
教科書
台北市の学校、同じ区の学校でも、学校ごとに使う教科書は違うようです。学年の中では統一されているので、学年単位で決めているのかもしれません。
小学校から期末試験
台北の小学校では、中間試験、期末試験があります。定期試験の他に漢字の書き取り等毎日のように小テストがあるのが普通です。成績評価では授業態度よりもテストの点数が重要視される印象です。
物品準備・バッグ・水筒
小学校で使う画材用具や文房具は「指定」がありません。必要物品のリストを配られるので、それを個人で用意します。もちろんランドセルもないので、自分の好きなリュックや、キャリーバックで登校します。日本式のランドセルを背負っている子もちらほらみます。
給食
台北の小学校では給食とお弁当を選ぶことが出来ます。
給食希望者は申し込めば給食を食べられます。お弁当の場合には、家族が自分でお弁当を作ることもあれば、学校周辺のお弁当屋さんに配達を頼んでいる家庭もあります。台湾は暑く、お弁当が傷んでしまう可能性があるので、12時に学校にお弁当を届けている家庭も少なくありません。
必ずしも手作りしなくていい。これが台湾の普通です。
台北の小学校は午前授業が
1・2年生週4回
3・4年生週2回
5・6年生週1回となっています。
午前授業の場合には12時に学校が終わるので、給食はありません。
送迎
台湾の小学校は高学年になると自分で登下校する子もいますが、大抵の子は登下校時は親が送迎します。交通事故や誘拐の危険があるからです。小学校の周りは登下校時に渋滞します。
放課後の過ごし方
台湾も共働き家庭が圧倒的に多いので、放課後の過ごし方が日本とは少し違うかもしれません。
自宅で過ごす
親や祖父母がいる場合には学校が終わってから自宅で過ごす子もいます。
学校の放課後クラス
小学校では別料金で放課後クラスがあります。学校の先生がついてくれ、昼食を食べ、宿題をしたり、遊んだりしながら最高7時まで学校で過ごすこと可能です。
塾(安親班)
台湾の小学校では「安親班」と言われる塾で夜まで過ごす子が一番多いです。学校の周辺には「安親班」と呼ばれる塾がたくさんあります。授業終了時間に安親班の先生が学校まで生徒たちを迎えに行き、昼食をとり、宿題をし、その他英語や国語の補修をしてくれます。親は仕事を終えて「安親班」に子供を迎えに行くというのが一般的です。
台湾は漢字の国なので、国語の勉強が日本よりも大変だと感じます。旧字体で画数が多い漢字を覚えるうえに、漢詩や四字熟語なども習います。必然的に宿題も多くなるので、勉強をしている時間が長いと思います。さらに英語に、その他習い事に…と今の子供たちは大変だなぁと親としては思います。子供の国語の教科書で中国語を勉強している母なので、一緒に努力していこうと思っているところです。