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台湾現地妻による台湾情報ブログ

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台湾のコロナウイルス対応について②

こんにちはUBです。私は台北に住んでいて、8月から日本には帰ってないので、日本の状況は家族や友達の情報やニュースでしか知りえません。ニュースを見て色々感じることはありますが、東日本大震災もそうだったように、ニュースがすべてを伝えているかというとそうでもなく、実際にその場にいないとわからない状況や空気というのがあると思います。ですから自分が実際に体験していないことを書くのは抵抗があるので、今の台湾の状況について淡々と描こうと思います。

 

台湾のコロナウイルス対応について②

今週の台湾の感染状況

台湾は外国籍の人は入国できないようになっています(居留証があれば入国可)が、ヨーロッパやアメリカなど、感染が拡大している地域への台湾国籍の旅行者や留学生が続々と帰国し、その帰国者の検査陽性が相次いでいます。3月26日時点の感染者数は252例とここ1週間、一日に約20人ずつ増加し、数字だけ見ると国内の感染者数は激増しています。

しかし、感染者の大多数が帰国者、または帰国者の濃厚接触者で、国内での経路不明の感染は起きていません。

 

感染が拡大しないためにされている対策

理由①空港からは専用タクシーへの乗車を義務付け

国籍にかかわらず、3月19日から全ての台湾への入境者が14日間の外出制限「居家検疫」の対象となりました。この対象者は、公共交通機関の利用を禁止されてます。ですから、家族や友達が迎えに来る以外は、「防疫タクシー」と呼ばれる専用タクシーへの乗車が必要になります。空港にはタクシーを待つ長い行列ができていたようです。

空港からの帰国者が一般人と接触するリスクが軽減されています。

 

 

理由②居家検疫の効果

これだけ感染者数が増加しているにもかかわらず国内での感染が増えていない理由は、帰国者は14日間の「居家検疫」が義務付けられていることも大きいと思います。空港から帰宅後、14日間はホテルや自宅から外出できません。これは要請ではなく義務です。

 

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中国語の図ではありますがわかりやすかったので、下の記事よりお借りしました。

 武漢肺炎/居家檢疫偷出門罰10萬起跳 擅離愈久罰愈重 | 生活 | 重點新聞 | 中央社 CNA

 

 

「居家検疫」、「居家隔離」は基本的に家から出てはいけないことに違いはありません。「居家検疫」は居住区の区長(台湾では里長といいます)が毎日電話で健康状態を確認し、携帯のGPSで家にいるかを管理します。もっと厳しい管理下にある「居家隔離」に該当する人は行政の管理下に置かれ、同じようにGPSで行動を監視されます。

GPSで監視されているため、自宅から離れた場合には警察に通報されるシステムになっています。

 

 

「傳染病防治法」により、「居家隔離」が家から出た場合、2時間までは20万元、2時間から6時間で30万元、6時間から24時間で50万元、24時間から72時間で70万元、72万元以上で100万元の罰金となります。
「居家検疫」が家から出た場合には、2時間までは10万元、2時間から6時間で20万元、6時間から24時間で30万元、24時間から72時間で60万元、72万元以上で100万元の罰金となります。

 

これは脅しではなくほんとに罰金が科せられ3月26日の時点で229件、罰金の合計金額1800万元以上だそうです。

 

自主隔離の人が、ナイトクラブに遊びに行き、「悪質」なため罰金の最高刑100万元を科せられた例もありました。

 

 
理由③イベントの自粛要請

台湾では室内では100人以上、屋外でも500人以上が集まるイベントや集会の自粛要請が出されました。

 理由④マスク率の高さ、消毒、体温測定

WHOはマスクは効果がないとしていましたが、私はやはりあると思います。病院だけでなく、大きなオフィスビル、デパート、ホテル、など入館時にマスク着用を義務付けている場所が多くあります。台北を歩いていると、マスクだけではなく、ゴーグルをつけている人も増えてきました。スーパーの店員さんやマスク販売をしている薬局の店員さんは手袋プラスゴーグル姿でした。また、建物に入るときにはアルコール消毒を義務づけている場所、アルコールを携帯し、消毒している人もたくさんいます。幼稚園や学校、塾でも、毎日体温測定があり、37.5度以上ある人は帰宅が促されます。こういう行動をとっている台湾国民の感染防止への一人一人の意識もやはり高いと思います。(違反したり、3月に海外旅行に行く人もいますから、例外があるのは事実です。)

 

補助金関係

居家隔離者・居家検疫者の補助

居家隔離者や居家検疫者など、外出が禁止されている人は、一日1000元14日間で合計1万4000元の補助金を受け取ることができます。

 

医療者への手当

台湾政府は、ICUで肺炎の治療に当たっている医療者(今のところ医師と看護師が対象)に、一日一万元の手当を支給することを検討しています。

 

 

外出禁止など、自由の権利との兼ね合いもあるので、すべての国家でこれができるわけではないと思いますが、少なくても台湾では、隔離対象の人が出歩くことでは非難の対象となる文化です。ただ、自宅待機を命じるだけでなく、きちんとお金を給付していることも効を奏していると思います。

 

このような対応をみていると日本は…と言いたくなるのです。いくら会議をしても、自粛要請しても国民を守れないのでは…?もっと具体的に、明確な指示を出さないとだめなのでは…。

少なくともマスクの色にこだわっているようではいけないと思います。

 

台湾は4月2日から連休に入ります。これは子供の日とお墓参り(清明節)が重なっている連休で、家族が集ったり、国内旅行するひとも少なくないと思います。この連休で感染がどうなるか、がカギになると思っています。

 

どうか、このままの状態が続きますように。

 

 一週間ほど前に書いた記事はこちらです。

www.nihaotaiwan.net