こんにちはUBです。
何回も書いていますが、私の主人は台湾人です。
私は彼以外と結婚したことがないので、日本人の結婚事情は分からないというのが本当のところです。
今回は私が台湾生活10年で感じる「親戚付き合い」というものについて書いてみようともいます。
台湾人と結婚してからの親戚付き合いのリアル(私の場合)
はっきり言って、台湾での親戚付き合いは日本よりも面倒なことが多いと思います。
もう感覚さえもマヒしてきてしまった私ですが、親戚の付き合いの深さにうんざりすることがまだあるというのが現状です。
「家族」を定義するとき、どこまでを含めるでしょうか…?
私は「台湾の家族」という範囲を指定されたら、主人・子供達の他に義母と義兄も含めると思います。義母が近くに住んでいて、よく一緒にご飯を食べ、いつも子供の面倒を見てくれるからです。(この時点ですでにちょっと麻痺していますよね?)
もしも、私の義母に「家族の範囲」を聞いたら、義母の母、妹達の家族(3家族)、弟家族も含め、総勢15名以上となるかもしれません。
家族の環境や義家族の兄弟の有無によって親戚付き合いは異なるとは思います。なので、あっさりした家庭も多いのは確かです。
私の家は台湾人の友達にも驚かれるほど親戚付き合いが蜜なのです。
なぜかというと、義母は5人兄弟で、そのうち4人(女3人、男1人)が台北の、それも車で5分以内の距離に住んでいます。また、義母の母がまだ健在なので、そのおばあちゃんを中心にして、母の日、ばあちゃんの誕生日、亡くなったおじいちゃんの命日、拝拝の日、冬至に湯圓食べる日…などなど、何かと全員で集まります。
家は完全なる女系家族です。
女同士で絆が強いので、毎日のように電話やラインで連絡をとっています。
逆におばさんの旦那さんや、長男であるおじさんはちょっと肩身が狭い感じです。
コロナウイルスが流行る前は毎週土曜日の夜は全員が集まって(予定があれば免除されますが)、いろいろな場所でお食事会をしていました。最近、コロナや経済的理由でそのお食事会は2週に一回に減りました。お食事会と言っても、仰々しいものではなく、ただレストランでご飯を食べるだけなのですが。お食事会と言っても大体は自分の好きなものを注文するわけではなく、義母さんと叔母さんたちが決めた大皿料理を出されるがままに食べるスタイルです。よ?
日本で2週に一回土曜の夜に親戚10人以上が集まりお食事会をしている方っているでしょうか…?広い日本にはきっといるかと思いますが、少なくとも私の周りにはいません。
平日仕事、休日休みの生活で、毎週土曜日の夜に「自分の希望しない予定がある」というのは結構ストレスになります。習い事や友達との予定ならまだしも…。
かといって、何か意地悪されるとかではないです。
私が日本人でも変な中国語を話してもみんな受け入れてくれて、ありがたいのです。
今は「会食が面倒」と思うよりも「毎回おいしいものを食べられてありがたい」と考え方を感謝する方向に無理やり変えました。すると不思議と気持ちも軽くなるわけです。
が、やっぱり自分の気持ちの調子の悪い時は嫌になってしまうのです。
私は団体行動が苦手で、世間話も下手でコミュニケーション能力の低下が著しいので、何を話したらいいのかよくわかりません。そして、中国語や台湾語がよくわからないときはどうしていいかいまだにわかりません。
噂に聞けば、しょっちゅう実家に帰りたがる台湾人夫や、週末は親戚みんなで麻雀をする台湾人夫など、いろいろ聞いたこともあるので、まあ、私のこの親戚付き合いの深さもあり得るのかな、と思います。
しかし、これだけではないのです。一言「家族旅行をしよう」と義母に言うと、とりあえず親戚全員に声をかけられ、結果10人近くでの団体旅行となることも珍しくありません。
私が旅行記で書いている旅行は9割がた親戚と一緒の旅行です。
愚痴めいたことを書いていたらそれは親戚のことです…。
重ねて書きますが、私は団体行動がとても苦手(できなくはないけど気を遣いすぎて勝手に苦痛になる)なので、そうなってくるともう旅行自体がやや憂鬱になります…。
いろんな人がトイレに交互に行っているのを待ったり、誰かがいなくなって探したりというのが本当に面倒になるのです。
はっ。
気づけばまた愚痴を書いてしまいました。
でも、日本で「旦那の叔母(義母の妹)とその家族と旅行に行く」ってありえますか?
いや、夫はいいですよ。子供のころから仲いい従弟と行くのですから。
そのお嫁さん(台湾人)もまあ、ありでしょうよ。中国語でコミュニケーション十分とれますから。
私…。
義母と叔母たちは本当の姉妹なので、昔からそうやって予定を合わせてみんなで家族旅行をして夫たちを育ててきたようです。だから、義母たちにとってはそれはとても自然なことなのです。
私のせいでその関係を無下にするのも本意ではないので、できる限り一緒に旅行に行くわけです(全く楽しくないわけではないので)。
そんなわけで、文章にしてみると私結構頑張っていろいろ耐えているよな。と思うわけです。
重ねて言いますが、意地悪なことは一切されていなくて、親戚にはとてもよくしてもらっています。
ただ、やっぱり文化の壁とか、バックグラウンドとか、言葉の壁はあります。私がもっと明るい性格だったら今の状況も楽しめるのかもしれませんが、とりあえず私はこうやって自分のブログに時々愚痴めいた気持ちを書いて発散したいくらいのストレスを抱えながら生活しています。
これは体験しないとおそらくこのアウェイ感は理解されないと思います。夫に言っても無駄なので、私はいつも同じく台湾人と結婚したお友達に愚痴っています。
例えば、日本で言えば、さっぱり理解できない方言を話す結婚相手の親族と毎週末にご飯を食べ、一年に一回ほど旅行に行く。ということと同じかと思います。
夫は、UBの実家に行ったら親戚とちゃんと話すじゃない?と考えるかもしれませんが、数年に一回我慢するのと毎週顔を合わせるのは比べるレベルが違いすぎます。
台湾人と結婚して、台湾に住むなら、結婚の前に親戚との付き合いの状況も少し気にしてみるといいかもしれません。
考えてみたら、私は彼に会いに台湾に来て2回目にすでにその親戚のお食事会に連れていかれたことを思い出しました。
そのときは「おいしいものが食べられた」ぐらいにしか思っていませんでしたが…。
いろいろ書きましたが、台湾人と結婚するのも、台湾に今住んでいるのも私が決めたことなのですよね。
できるだけ楽しいように楽観的に考えながら、さらりと親戚付き合いしていきたいものです。