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台湾現地妻による台湾情報ブログ

子連れで日本から台湾への入境準備(2021年8月)

こんにちはUBです。前々回のブログで日本入境の準備について書きました。今回は台湾入境に必要な準備について書こうと思います。

 

www.nihaotaiwan.net

 

日本から台湾への入境準備(2021年8月)

 

 

 

居留証があってビザ申請の必要なければ、入境準備は日本⇒台湾の方が格段に簡単だと思います。しかし、管理は台湾の方が厳しいです。

 

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私の前提

〇台湾籍の主人と結婚していて、台湾の居留証を持っています

〇子供2人は台湾と日本の二重国籍でそれぞれのパスポートを持っています。

羽田空港台北松山空港ANA便を利用しています。

台北市在住です。

 

留学ではないので、ビザの関係について詳しくはわかりません。ビザ関係は日本交流協会のサイトから確認してください。

2021年5月19日以降、台湾政府は居留証を持っていない外国人の入国を一時的に停止しています。

2021年9月13日から居留証をもたない外国人配偶者と未成年の子供の入国申請受付を再開しています。

 

台湾では規定がコロコロ変わるので、日本交流協会台北政府のサイトから直接最新情報を入手していただくようにお願いします。

 

台湾入境に必要な準備

まず必要な準備を箇条書きに。

〇航空券の購入

〇飛行機搭乗3営業日前の陰性証明書の準備

〇台湾政府指定の指定隔離ホテルの予約(15日間)

〇入国検疫システムへのオンライン申請

 

1つ1つ書いていきます。

 

航空券の購入

まずは飛行機のチケットがなければ搭乗できないので、チケットを確保します。現在は飛行機がかなり減便しているので、出発したい日が決まっている場合には早めに予約したほうがいいです。

 

私の場合には、台北在住なので、東京→台北は「帰国便」という感覚です。台北出発の時点で往復でチケットを購入しています。

 

台北松山空港台北市内にあり、交通アクセスが非常に便利です。もちろん桃園空港に近い場所に居住地がある場合、東京以外の空港から台湾に入国する場合には桃園空港の利用になります。松山空港は国内線がメインの空港なので、海外からの搭乗者が桃園に比べて少ないです。空港内での感染も怖いという方、台北や新北に住む予定の方は松山空港の利用をおすすめします。

 

飛行機は降りた順に手続きができるので、早く空港を出たい、手続きで待ちたくないという人は飛行機の前方の席を予約するといいですよ。

 

 

飛行機搭乗3営業日前の陰性証明書の準備

Covid-19, Coronavirus, Sars-Cov-2, ウイルス, テスト, 血液検査

2020年12月1日以降、台湾に入境時する全ての人は搭乗前3営業日以内のPCR検査陰性証明書を提出する必要があります。

搭乗前3営業日以内とは、土日、出発する国の祝日、搭乗日を含まないという意味です。搭乗72時間前という日本の規定と比べると緩いですね。

 

検査方法PCR、RT-PCR(鼻咽頭または唾液)

記載必要事項医療機関の指定はなし。氏名、生年月日、検体採取日、検査方法、検査結果、発行日及び医療機関の情報の記載が必要。陰性証明書は紙、電子媒体どちらでも可

 

台湾入境時は、日本の入境時の様に記入に漏れがあるかを厳しく確認されたりはしません。陰性であるかをさらりとみられるだけでした。

 

私の場合

私は2021年の8月初旬に台湾に入境したので、東京での感染者が増加しているときでした。病院の指定やフォーマット指定もないので、オンライン診療でできるPCR検査も検討しました。便利な世の中です。

いろいろ考え、結果的にはオンライン診療と値段の大差ない、東京のクリニックで検査をしました。渡航用の陰性証明を扱い慣れているところの方が安心だったので(日本入国時に失敗したので、かなり慎重でした)、地元の東北ではなく、搭乗前日に東京に行き、即日で陰性証明発行が可能なクリニックを選びました。

 

検査した病院は神田北口診療所です。神田駅北口からすぐの場所にあります。

検査料金は13000円、陰性証明書は英語日本語ともに3000円(10月からは4000円)で、10日前からインターネット上で検査予約可能です。診療時間内に5分間隔で予約が取れます。受付もスムーズで、検査結果も4時間以内にPDFファイルで送ってくれました。信頼できるクリニックだと思います。

台湾入境時はPDFファイルのみで問題ないのですが、念のため印刷して、紙媒体も準備しました(結果的には必要なかったです)。

台湾に渡航なので、子供の分は台湾のパスポート番号と名前で登録しました。陰性証明書は英語を希望し、入境に問題がありませんでした。

 

日本での自費の検査は20000円~30000円するところも多いので、13000円で検査できるのはとても安いほうだと思います。

 

台湾政府指定の指定隔離ホテルの予約(15日間)

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さて、台湾入境時には、政府指定の隔離ホテル(防疫旅館)に14日間の隔離が義務付けられています。実際には、入境した日の次の日が始まる深夜0時から隔離のカウントが始まるので、15日間予約する必要があります。

2021年6月26日以前は、自宅での隔離が可能でしたが、デルタ株の蔓延防止のため、2021年9月現在も自宅隔離は認められていません。入境後は防疫ホテルまたは集中検疫所に15日間滞在する必要があります。

 

台湾の隔離というのは、部屋から一歩も出ることが出来ません。コンビニなんてもってのほかです。違反者には例外なく罰金が科せられています。悪質の度合いや違反した時間により、最低20万元(約80万円 1元=3.98円)、最高100万元(約400万円)の罰金がかせられます。台湾の感染への警戒心というのは想像以上なので、違反をしたらおそらくニュースで連日報じられることとなります。少しくらい出てもばれないだろうなどと考えず、部屋にとどまりましょう。

 

ホテルは、家族であっても1人1部屋確保する必要があります。夫婦でも同室は不可能です。一人で生活することが困難な高齢者は特別に介護者と同室が認められているようです。12歳以下の子供に限り、親との同室が認められています。というわけで私は子供(7歳と9歳)と3人同室で過ごしました。

 

防疫ホテルは宿泊希望地の行政サイトから予約できるようになっています。

一応、台北市新北市の防疫ホテルの予約サイトをリンクしておきます。台北市は日本語にも対応しています。

臺北市防疫旅館查詢

新北市防疫旅館預約訂房表

 

入境時に、ホテル予約の確認書(確認單)が必要になるので、PDFファイルまたは紙媒体で準備しておきます。

 

防疫ホテルは、特に台北市内は普通に高いです。一泊2000元(8000円)台はほとんどなく、3000元(12000円)~といったところです。子供は別料金で一日500元ほどというところが多かったです。×15日ですから大金ですよほんと。全部自費です…。(台北市では、市民、台湾国籍に限り一日500元の補助が申請できます)

ホテルの立地によっても値段がかわります。特に、信義区、仁愛区、松山区などの地域は値段が高めのホテルが多いです。どのみち部屋からは出られないので、立地よりも値段と部屋で決めるのがいいと思います。

 

私は8月初旬の帰国のホテルを6月26日に自宅隔離禁止が発表された日に予約しました。自宅からは離れたホテルで大人3600元、子供一人400元で一日4400元でした。詳しくは次回のブログに書こうと思います。しつこいですが、大金がかかりました。

 

ちなみに、集中検疫所に滞在することもできます。集中検疫所は一日2000元(8000円)で次に書く入国検疫システムのサイトから入境48時間前に予約できます。子供の追加料金がいらず、食事込みで2000元なので、防疫ホテルよりお得です。

 

が…、集中検疫所というのは、公共の訓練施設や宿舎を利用しているようです。施設の選択はできず、場所も北部・中部・南部という選択しかできません。

 

部屋の内容もベッドの感じもわかりません。部屋の設備もわかりません。

 

山間部にある施設も多いようで、このようなニュースもたびたび見ます…。

today.line.me

 

中国語のニュースですが、部屋に虫の死骸があり(山間部ですからね)、水道の蛇口がかびているし、毎時間ごとに感染予防の放送があるとか…そんなことが書いてあります。台湾では反政府の人が流す嘘情報の記事もあるので、ニュースを鵜呑みにはできませんが、まぁ、なくはないと思いますよね。こういうこと。

 

一人だったら安さ重視で集中検疫所もありだと思います。きれいな施設もあるようです。ただ、虫が苦手な人や、潔癖気味の人は絶対やめておいた方がいいと思います。個人の感想ですが、子連れで集中検疫所15日間の選択はないかなと思います。

 

 

入国検疫システムへのオンライン申請

入国前に以下のサイトから、必要な情報を記入して送信しておきます。

入境檢疫系統(航機版)Quarantine System for Entry (Aircraft version) - 衛生福利部

この時点で予約した防疫ホテル情報を入力する必要があります。子連れの場合には人数分記入します。入境48時間前から入力できます。

 

すると飛行機が台湾に到着したと同時に登録した携帯電話にSMSメッセージが来ますよ。恐ろしささえ感じる徹底ぶりですね。送られてきたメッセージのリンクを開くとこのような画面になります。私の場合は3人分になっています。

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緑のところを押してパスポート番号の後ろ6桁をパスワードとして入力すると、事前に入力していた内容が記載してある居宅検疫通知書が表示されます。2ページあるので、これをスクショしておきます。これを飛行機の中でやっておくと空港から早く出られます。もちろん飛行機をおりてからやっても大丈夫です。

 

 

台湾の空港到着後の流れ(台北松山空港の場合)

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(これは羽田空港です。台北松山空港は滑走路の撮影禁止です。)

 

 

飛行機到着 ⇒ 居宅検疫通知書のスクショの確認 ⇒ 陰性証明書、居宅検疫通知書のスクショ、防疫ホテルの確認書の確認(全て電子媒体でも可) ⇒ 唾液のPCR検査 (結果は後日のため結果を待つ必要はない) ⇒ 入国審査 ⇒ 荷物の受け取り ⇒ 防疫タクシーの登録 ⇒ 防疫タクシーでホテルへ

 

到着から1時間以内で外に出られました。PCR検査は書類確認が済んだ順に案内され、検体採取ブースがいっぱいの場合には待つことになるので、居宅検疫通知書のスクショは機内でやっておくと待ち時間が短縮できると思います。

 

空港でのPCR検査結果は2日後の朝にメールで送られてきました。空港で検査の結果を待つ必要はありません。14日間の隔離期間に簡易検査1回、隔離満期前に鼻腔からの検査1回と入境後隔離解除まで3回検査します。

 

防疫タクシーは予約不要です。空港の出口付近にスタッフがいて、居宅検疫通知書に記載してあるホテルと運転手さんを登録し、その場で案内してくれます。全身消毒されてからタクシーに乗ります。料金は通常より高いのかと思っていましたが、空港から15分の距離のホテルで150元(600円)でしたので、普通のタクシーと大して値段が変わりませんでした。タクシーへの支払いの現金を準備しておく方がいいと思います。カードが使えないタクシーもあります。

 

 

台湾入国のための準備はこんな感じです。台湾入国のポイントは15日間の隔離期間を過ごす場所だと思います。次回はホテル隔離生活の実際を書こうと思います。