こんにちはUBです。
前回は私が台湾でリウマチを発症した経過を書きました。
今日は台湾の医療制度についてご紹介したいと思います。
台湾でリウマチになった話②台湾の医療制度
日本には指定難病というものがあり、この指定難病にかかった人は医療補助を受けることができる仕組みになっています。しかし、一般のリウマチは日本では難病に含まれていません。悪性関節リウマチという関節炎に加え、血管炎も起きる病気のみが医療補助の対象とされています。(高額医療費制度など他にしようできる制度もあります)
台湾の重大傷病という制度
台湾でも同じように医療補助制度があり、「重大傷病」として対象となる疾患が決められています。台湾ではリウマチも対象の疾患に入っているので、台湾の保険証(健保卡)があり、基準を満たしていれば医療費の補助がうけられます。日本よりも疾病の対象範囲が広いです。
指定されている疾病については、衛生福利部中央健康保險署-重大傷病專區の「重大傷病項目」のファイルをご覧ください。
私は医師から申請を受けられることを教えてもらい、病院で医師が申請してくれました。
この制度を使うと、私の場合は「リウマチ」に関する治療費は保険費でまかなってもらえるので、病院に行った際、受け付け費用の100元(日本円で約360元)のみの負担になります。健保卡を読み取るとリウマチに関して重大傷病に登録されていることがわかるので、どの病院に行っても補助を受けることができます。
ちなみに、風邪やケガなど、この病気以外の疾患では通常通りの医療費を払います。
今、私が内服している分子標的薬は1か月分で3万円ほどの高額な薬です。これが毎回100元の支払いのみで済むので、病気の者にとっては大変ありがたい制度なのです。
個人的には私のようなものまで保険費で負担していたら、台湾の医療制度が破綻してしまわないかと心配にもなるのですが…。台湾の医療制度の恩恵をうけており、台湾の悪口はできるだけ言いたくない(言ってるけど)と思っている私です。
日本への帰省分の薬を「慢性病連續處方箋」制度を台湾で受け取れます
台湾では病状が安定している場合には、「慢性病連續處方箋」というものを医師に発行してもらうことができます。こちらは、3か月、90日分の処方箋で、その処方箋を持って行くと病院だけでなく薬局などで30日分づつ薬を受け取ることが出来ます。
日本に1か月以上帰省する予定があるとき、薬が足りなくなる場合には、診察時に飛行機のチケットのコピーを持参します。すると、医師が慢性病連續處方箋を発行してくれ、病院だけでなく、まちなかにある薬局などでも、30日分を超えて薬を受け取ることができます。
以上、台湾の慢性病で使える制度のご紹介でした。
もしも台湾で病気になり困っている方がいらっしゃいましたら、このブログの問い合わせのところから直接メッセージをください。
通訳、病院同行等協力できることがあるかもしれません。