こんにちはUBです。
旅行の計画を立てるときは、みんなが楽しい場所、少しでも子供達の印象に残るような場所を探すようにしています。
今回は100年も前に日本人が作った烏山頭ダムに行ってきました。
台南:100年前に日本人が作った烏山頭ダム
水がエメラルド色で美しいので、別名「珊瑚湖」ともいわれるそうです。
ダムの歴史
台湾旅行をすると至る所で日本人の影を探すことができます。
烏山頭ダムは、1920年に着工し1930年に完成した嘉南大圳の重要な水利工事の一つであり、台湾初期のダムの一つである。計画は日本人技術者の八田與一の手により策定され、嘉南平原の農業灌漑を主目的として建設された。(中略)
建設途中の大正11年には爆発事故で50人余りの死者、100人余りの負傷者を出している。
八田は、ダム建設に際して作業員の福利厚生を充実されるため宿舎・学校・病院なども建設した。
ということで、嘉義台南に広がる平野での農業用水確保を目的として建設されたダムです。今でも利用されているこのダムですが、建設のきっかけは、1918年に日本で起きていた米騒動のため、植民地での米の増産を目的としていたそうです。
よく「日本人が台湾の発展に貢献した」的な美談を耳にしますが、それは日本が強調したい部分であって、確かに台湾の発展には役に立っている部分はあると思いますが、根本的には「日本のため」に建設されたものなのだなと思ったのでした。
上のWikipediaの引用文にもありますが、建設中には多くの犠牲者がでているようです。これだけのダムを100年前に建設するのですから、それは事故も起こるでしょう…と思いました。10年の間に合計134人の犠牲者がでて、犠牲者のほとんどは台湾人だったそうです。園内には慰霊碑も建てられています。
八田與一氏の妻の外代樹(とよき)夫人は八田氏が亡くなった後、後を追ってダムの水に身を投じたそうです。植民地と言えども異国の地、あの大きなダムに身を投げるとは…。どんな気持ちだったのでしょうか…。
烏山頭ダム風景区(烏山頭水庫風景區)
ダムは現在も利用されていますが、ダム周辺は1969年に観光施設として整備されています。
(園内図は烏山頭水庫風景區よりお借りしています。)
夏に水遊びが出来る親水公園、宿泊できるホテル、キャンプ場、バーベキュー施設、などが整備されています。ダムは上から眺めるだけではなく、船に乗って周遊もできます。
烏山頭水庫湖光三色美景 只有來搭過船才能夠體會它的美 最近好多客人來電詢問是否還有水?船還可以跑嗎? 小編在這裡跟大家報告一下: 水庫有效集水位58.18公尺,今日18點觀測水位為57.03公尺(擷取自經濟部水利署南區水資源局) 有圖有真相...
烏山頭湖境渡假會館さんの投稿 2020年11月4日水曜日
この船に乗りたかったのですが、時間が合わなかったので今回は断念しました。
そして、本来であれば八田技師記念館に行ってみたかったのですが、改装中だったので(今回の旅はこんなことばっかり)、八田與一紀念公園区に行ってみました。
八田與一記念公園区では、八田家を見学することが出来ます。その他お土産屋さんやダムの歴史を紹介した施設がありました。
防空壕跡も残されていました。
肝心のダムは、広大で、この規模のダムを100年前の技術で作ったのかと感動すらしてしまう壮大さでした。行く価値ありです。
交通の便がよいとはいえませんが、日本人として一見の価値がある場所だと思います。私は旅行のコースにいれてよかったと思いました。
春や夏に親子でバーベキューや水遊び、キャンプを楽しむのもいいと思います。
私は冬の平日に行ったので、観光客は1組しかいませんでした…。
そして、園内もとても広いので、車で行く方が便利だと思います。
烏山頭ダム基本情報
営業時間
8:00~17:30
入園料
大人 200元(11月~親水公園営業開始日まで100元)
4歳以上の未就学児 40元
八田與一記念公園区
園内開放時間:月・火、木から日曜 9:00~17:30
(平日12:00~13:30は休憩時間)
10:00と13:00にガイドあり
※八田家は雨天の日は参観不可
その他、キャンプやバーベキュー、船の時間などは公式サイトをご確認ください。