こんにちはUBです。突然の告白ですが、私は駄菓子のすももが好きです。酸っぱいものが小さいころから大好きで、(体に悪そうなのに)よく食べていました。
これです。
今でもたまーに食べたくなる味で、別に探し求めていたわけではないですが、この前台湾版すももを見つけたのでご紹介しようと思います。
台湾ですももを見つけた話:台北迪化街
台北迪化街:「元太商行」の「仙李蜜餞」
これが売っていたのは台北迪化街の「元太商行」というお店です。この「仙李蜜餞(xiān lǐ mì jiàn )」というものです。見た目がスモモのようだと思って、店員さんにどんな味か聞いたら、「甘酸っぱい」というので、買ってみたのですが、ビンゴでした。甘すぎるかな。と心配でしたが、程よく酸っぱくて、柔らかすぎず少しサクサクとしたすもも独特の食感もあり、大変おいしかったです。すももや梅干しなどの酸っぱさが好きな方、やつわりで辛い方などにはおすすめです。中国語では、「仙李蜜餞」の他に「李仔鹹」ともいうようです。ちなみに「蜜餞」というのは、乾燥させて砂糖漬けにしたものを指します。
迪化街で他のお店もそれとなく眺めながら歩きましたが、店頭にこの「仙李蜜餞」を並べているお店は見かけませんでした。元太商行は他にもドライフルーツや乾燥野菜、漢方の原料、乾物など幅広く扱っているので、おすすめです。
「仙李蜜餞」の材料は紅肉李
このブログを書くために調べてみたら、私が買ったこの「仙李蜜餞」は紅肉李というすももを加工するそうです。生の紅肉李の旬は5月下旬から6月初旬。中の果肉が赤いすももです。3月末の昨日台北の伝統市場で売っていたので、天候次第でもう少し早く出回るのかもしれません。ちょうど今からの時期に加工するのがいいようです。
(写真は高雄市桃源區105年度紅肉李促銷活動| Facebook からお借りしました。)
「仙李蜜餞」のレシピ
この「仙李蜜餞」、実は手作りできるのでは?と調べてみたら、レシピを公開している方がいらっしゃいました。中国語のブログなので、翻訳を載せますが、興味がある方はご本人のブログをご覧になってください。
李子蜜餞
材料
李子(すもも):6kg 氷砂糖:4.8kg 塩:600g 水あめ:300g ショウガ:少々
作り方
1、すももをきれいに洗い、塩を振りかけ全体にまぶし、3日間置きます。置いている間時々かき混ぜて塩が全体的に回るようにします。
2、3日後に、出てきた汁を洗い流し、酸味や渋みをとるため8時間水にさらします。
3、太陽の下で2日間乾燥させます。すももの表面にしわができるくらいに乾燥させます。
4、乾燥させた後、味が入りやすいように切り込みを入れます。
5、鍋に氷砂糖1.2kgと氷砂糖がかぶるくらいの水を入れ、弱火で25分煮て、砂糖をとかします。粗熱が取れた後、4のすももに入れ、一日置いた後、濾します。この作業をもう一度繰り返します。
6、4と同じ要領で鍋に氷砂糖2.4キロと水を入れ、25分弱火で煮て溶かし、5で、2回目に濾した後のすももを鍋の中に入れ、しょうがと水あめを入れ、弱火で25分煮た後滅菌した容器に入れて完成です。
一週間程度かかる工程ですが、やることは簡単なので、私も作ってみようかと思います。
蜜餞:台南の有名店
調べてみたら、台湾のすももの砂糖漬け「仙李蜜餞」は、台湾国内では迪化街の他には通販で購入できるほか、台南のお店が有名なようです。
李正合興蜜餞
いろいろな種類のドライフルーツが味わえる「李正合興蜜餞」の仙李もおいしそうです。ドライフルーツの種類も豊富です。このお店は通販可能です。
李正合興蜜餞
(06)226-8330
林永泰興蜜餞行
もう一軒は「林永泰興蜜餞行」です。
こちらのお店は今はお取り寄せが出来ず、店舗販売のみだそうです。
開業130年の老舗。台湾人のサイトでもたくさん紹介されていて、台南に行ったらぜひ行きたいお店です。
(写真はお店のHPより)
林永泰興蜜餞行
(06)2259041
マニアックな台湾のすもも情報でした。
海外暮らしではどこに何が売っているかわからないことが多く、日本に住んでいるのと比べると確かに不便です。しかし、自分で好きなものを見つけたり、友達に教えてもらったり、新しいものを発掘していくのもまた楽しみでもあります。管理人UBはそれが楽しくて台湾を離れられません。また新しい出会いがあったらご紹介しようと思います。