もうすぐ母の日です。私も今年は義母さんに何を送ろうかと考え始めたところです。ところで台湾人に贈り物をする際に送ってはいけないものをご存知ですか?中華圏には日本とは異なる文化があり、絶対に人に送ってはいけないものというものが存在します。「日本人だから知らないのね」で済ませてくれる人もいますが、せっかく選んだ贈り物でがっかりされないように、中華圏の人に送ってはいけないものをご紹介します。
台湾人に送ってはいけないもの10選
ハンカチやタオル
プレゼントの定番として日本では当たり前に送るプレゼントですが、これはダメです。中華圏の人にプレゼントしてはいけません。中華圏ではハンカチやタオルはお葬式の後に送られるものなので、ハンカチやタオルをプレゼントすることは不吉なことや永遠のお別れを連想することになります。ですから、あえて送る必要がない場合にはハンカチやタオルは選ばないようにしましょう。
靴
靴は中国語で「鞋(xié)」で、邪気の「邪 (xié)」と同じ読み方をします。ですから相手に靴を送るということは、相手に邪気を送ることになると考えられています。また、靴を送るということは、それを履いてどこかに行ってくださいという意味もあるそうです。恋人に送ってしまうと別れを暗示させることになるので、もしも台湾人の恋人に靴を贈ろうと考える場合は注意が必要です。
傘
傘の発音は「sǎn」これは中国語でも離散を意味する「散(sǎn)」と同じ読み方をします。ですから相手に傘を送るということは、相手との別れを意味すると考えられているのです。また台湾語(閩南語)での「雨傘」と「給散」も同じ発音で、暗に永遠の別れを意味するそうです。
うちわや扇子
団扇やは夏に使われるもので、秋になると使われなくなるというのが転じて、関係が絶たれることが暗示されるので、あまり喜ばれない贈り物です。
時計
時計は中国語で「鐘表(zhōng biǎo)」で、「時計をプレゼントする」は「送鐘」となります。これは死に水をとるという意味の「送終(zhōng)」 と同じ発音になります。お葬式や死を連想させる発音と同じなので、台湾人に時計を送ってはいけません。
また「表」は遊女という意味の「婊(biǎo)」と同じ発音なので、気になっている女性や彼女には送らない方がいいです。
ハサミや包丁
ハサミや包丁は「一刀両断」などの言葉を連想させ、関係を断つということに繋がるので、送らないほうが無難です。
梨やプラム
中国語で梨は「梨子(lí zǐ)」、プラムは「李子(lǐ zǐ )」です。これは離別の「離(lí )」を連想させるので、敢えて送らなくていい時は避けた方がいいです。
ろうそく
贈り物にしたらおしゃれなろうそくですが、ろうそくはお葬式のときにもつかわれるので、縁起のよくないものとされています。台湾人には送らない方が無難です。
布製の人形
布製の人形を長期に家に置いておくと悪い霊が不吉なことをもたらすと信じられています。ですから布製の人形を贈るのはやめましょう。
4のつくものと白と黒
プレゼントを贈るとき日本でもそうですが、4は「死」を連想させるので、喜ばれません。色についていえば、台湾のお葬式の時には白と黒が使われるので、できれば白と黒いものは避けた方が無難です。台湾の、特に年配女性にはなんといっても赤が人気です。
こうして並べてみると、やはり同音異字が理由で嫌われるものが多いですね。台湾人は縁起を担ぐのも好きなので、縁起が良くないとされているものは避けるのがベターです。
どうしても時計や靴や傘を贈りたい場合はどうしたらいいのか
贈るべきものではないと知っていても送りたい場合がありますよね。そんな場合には「相手に買ってもらう」という方法をとることが出来ます。とはいっても定価で買い取ってもらうという意味ではないのです。相手に1元や10元を払ってもらえば、「あげる」のではなく、「相手が買った」ということになり、意味合いが変わります。相手に買い取ってもらうことで「縁を切る」や「連絡を絶つ」というような意味合いではなくなるそうです。これは台湾人の間では日常的に行われていることなので、相手に少額のお金を請求しても失礼には当たらないのでご安心ください。