台北市立動物園はとても広くて見ごたえがある動物園です。よほど体力がある方は別として、一回で回りきるのはなかなかハードです。私は10回以上行っていますが、全部回れたことはありません…。動物園はお子さんを連れていかれる方も多いと思うので、ポイントを絞って回れるように動物園の攻略法をお伝えします。
台北市立動物園
台北市立動物園の歴史
1914年の日本統治時代に日本人が圓山に開設したのが台北市立動物園の始まりです。戦時中のため、戦争の犠牲になった動物もたくさんいました。1916年時点で100種類ほどの動物が600ほど、全園の職員は約20人いたのが、空襲や殺処分によって1946年の記録では78頭,職員がわずか4人という記録が残っています。1987年に現在の木柵に移動しました。このように台北市立動物園は日本ともゆかりのある大変古い歴史のある動物園です。
動物園の概要
動物園の日本語の地図です。
台北市立動物園はMRT文湖線の終点「動物園駅」にあります。MRTからは歩いて5分かからないくらいです。MRTの駅はエレベーターが完備されていますので、ベビーカーや車いすも問題ありません。
各ゾーンの見どころ
子供動物ゾーン
ここは、入り口の左側にある小さな区画ですが、動物との距離が大変近いです。家畜としての豚や歩いているアヒルをみることができます。小さい子ならここだけで満足するのでは?というくらい密かにおすすめのゾーンです。
台湾動物ゾーン
台湾にいる動物がいます。台湾特有種について観察できます。
昆虫館
こちらは主にちょうちょやナナフシが観察できます。とくにちょうちょは放し飼いのようにされているので、おすすめの場所です。昆虫館の奥に夏の間くわがたが観察できる場所があります。詳しくは別記事をごらんください。
教育センター
この中には動物のはく製がたくさんあります。日本統治時代からの動物園の変遷を紹介しているコーナー、動く恐竜が展示してあるコーナーもあります。有料ですが、中も涼しいので一見の価値ありです。
コアラ館
コアラがいます。
パンダ館
パンダがいます。土日など混雑する日は整理券が配られ、その時間いけば見られます。平日は並ばずにみることができます。
熱帯雨林ゾーン
オラウータンやトラがいます。日本にはない植物もたくさんあるので、動物だけでなく植物を見ながら歩くのもたのしいです。
砂漠の動物とオーストラリアの動物ゾーン
ラクダやカンガルーがいます。
アフリカ動物ゾーン
キリンやライオンなど人気の動物がいます。去年カバの展示ゾーンが改築されました。大きな水槽で泳いでいるカバがみられます。
温帯動物ゾーン
クマやレッサーパンダがいます。ここは動物園の一番奥なので、土日でもあまり混んでいない場所です。
ペンギン館
ペンギンがいます。この中は非常に涼しいので、もう暑くていやだというときに行くと快適です。
爬虫類館
蛇、カメ、カエルなどがいます。
鳥園
鳥がたくさんいます。鳥に興味がない方にもぜひ行ってみてほしいゾーンです。放し飼いにされているとりがたくさんいて、色とりどりの鳥が観察できます。
台北市立動物園の攻略法
悠遊カードがあると便利
悠遊カードを持っていると、入場チケットを買う列に並ぶ必要もなく(悠遊カードで入場できます)、園内の列車、買い物、食事、自動販売機もすべて悠遊カードで支払えるので、MRTの駅でチャージしておけば現金を準備する必要がありません。スタッフに言えば一枚のカードで複数人分を支払うことも可能です。
小さい子がいる場合はベビーカーをレンタル
入り口を入って右側にサービスセンターがあります。ここでベビーカーをレンタルできます。台湾では5歳くらいの子をベビーカーに乗せているのを見かけます。動物園はかなり歩くので、子供が疲れていたり、昼寝をする場合にはベビーカーを借りるのも手だと思います。
費用は50元(レンタル時に保証金として1000元が必要ですが、返却時に返金されます)
身長105センチ以下、体重20キロ以下の子が使用できます。
サービスセンターでは車いすのレンタルも可能です。車いすは無料、レンタル時に身分証を預ける必要があります。身分証がない場合には1000元の保証金が必要で、車いす返却時にお金は返ってきます)
動物園は日陰が少ないので、日焼け対策必須
とくに暑い時期に行く場合、日傘、防止、携帯扇風機など暑さ対策が必要です。暑くてばてた場合にはペンギン館と教育センターはクーラーがあり快適です。
天気が怪しい日は雨具の用意を
木柵は山なので、台北中心部で雨が降っていない日でも雨が降ることがあります。天気が怪しい日は雨具があると安心です。
効率よく回るには見たい動物を先に決める
家ではいつも「今日はどの動物を見たいか」ということを先に子供と話し合います。園内が広いので、見たい動物を先に決めて回ると効率的です。
体力温存に園内列車の利用が便利
コアラ館の隣に園内列車の乗り場があります。ここから列車に乗ると鳥広場まで行けます。列車の値段は一人5元(未就学児は無料)です。
台北市立動物園のサイトにモデルコースが紹介されているのですが、公式サイトにも
「園區很大,一次逛完很辛苦;動物很多,一次看盡很疲累!
建議您,多來幾趟,每次參觀一部份。」
「園内はとても広いので、一日で回るのはとても大変です。動物がたくさんいて一階ではとても回り切れないので、何回かに分けて少しずつ回ることをおすすめします」とありました。
木柵の山の斜面を利用しているので、動物園は微妙に坂道になっています。ですから、列車を使う方が効率よく回れます。
おすすめの回り方
小さい子を連れて行く場合
〇子供動物区→台湾動物区→昆虫館
〇子供動物区→コアラ館→パンダ館→列車に乗って鳥駅へ→鳥園またはアフリカゾーンや→列車にのって入り口まで戻る
少し体力がある場合
〇昆虫館→教育センター→コアラ館→パンダ館→熱帯雨林→アフリカゾーン→鳥駅から列車で入り口へ
〇コアラ館→列車にのって鳥園駅→爬虫類館→ペンギン館→温帯動物→鳥園駅から列車に乗って入り口へ
〇列車に乗って鳥園駅→爬虫類館→鳥ゾーン→アフリカゾーン→砂漠動物ゾーン→余力があれば熱帯雨林ゾーン
こんな回り方もあります。
子連れの台湾旅行に動物園→猫空ロープウェイはいかがですか?園内列車やロープウェイは子供も楽しいと思います!!
動物園を楽しんだ後鳥園駅から猫空ロープウェイの駅に行く列車にのってロープウェイの動物園駅まで行き、ロープウェイで猫空まで上がってお茶や食事を楽しむという手もあります。ロープウェイの動物園駅はロープウェイの途中駅になるので、週末でロープウェイが混んでいる場合は少し待つこともありますのでご注意ください。
食事やおやつについて
動物園は入り口にマクドナルドやコンビニがあります。
園内列車の鳥園駅の近くのカバ広場にモスバーガーや丼もの、ルーウェイという台湾の煮物などの店があります。
爬虫類館の出口にもちょっとした食べ物屋があります。ここのカエルの鷄蛋糕(かすてらみたいなもの)がおいしいです。
ラクダの前にはホットドッグなどのスナックを売っているお店があります。
パンダ館の2階はレストランになっていて、涼しいところで食事することができます。
動物園で食べるものに困ることはないかな?と思います。
至る所に自動販売機もあります。飲用水の機械もたくさんあるので、水筒を持って行くと水をくむことが出来ます。
お弁当やおにぎりを持って行ってたべることも可能ですが、特に夏場は食材が傷みやすいのでご注意ください。
動物園の飲食店についてのページはこちら
私は鳥園とアフリカゾーン、子供動物園ゾーンと昆虫館と教育センターがおすすめです。