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台湾現地妻による台湾情報ブログ

中国語と日本語のバイリンガル教育について

こんにちはUBです。子供の言語教育というのは、海外で子育てをする親にとっては関心が強い部分かと思います。私も例外ではなく、日々頭を悩ませる問題です。今日は私の悩みの告白とともに、家の現状を書いてみようと思います。

 

 中国語と日本語のバイリンガル教育について

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台湾の現地校に通う我が家の現状

現地校を選択した理由

我が家の子は一人は現地幼稚園、一人は公立の現地小学校に通っています。日本人学校という選択肢も考えましたが、家では台湾の現地校を選択しました。日本人学校の立地が我が家からの通学に不便なことも理由の一つでした。大きな理由は、今まで会った日本語の上手な台湾人と、中国語が話せる日本人では、前者が圧倒的に多く、自分の経験的にも中国語を母語として話せたほうがいいと考えたので、台湾の公立学校に入れました。

 

現地校は宿題が多い

台湾の学校は低学年は火曜日のみが一日授業(3時40分に終了)で、他は半日で授業が終了しますが、毎日必ず宿題があります。漢字の書き取りや、四字熟語の暗記など、はっきり言って日本の小学生より過酷だと私は感じています。家の子は特に寝不足と疲れが出ると漢字の練習が進まないので、昼寝をさせるともう夕方…という事態が日常茶飯事。あまり自由な時間がありません

 

台湾の小学生の放課後事情は以前の記事に書きました。

 

www.nihaotaiwan.net

 

 

学校以外の塾は英語とピアノとバトミントン部

家の子は宿題以外に放課後に何をしているかというと、英語の塾に週2回2時間ずつ、ピアノに通っています。また、学校のバトミントン部に参加しています。

 

英語の塾

なぜ英語を選択したかというと、理由は2つあります。一つには台湾の小学校では一年生から英語の授業があるからです。もう一つは子供の将来を考えたとき、第二言語として日本語と英語を天秤にかけると、英語を学ぶ方が有利と考えたからです。日本語を流暢に話してほしい気持ちは大きいですが、日本語を話すのは日本人だけです。中国語と英語を使いこなせたら、将来の可能性が広がると思っているので、英語を勉強させています。しかし、英語塾には英語塾の宿題があり、定期テストで基準点まで行かないと再テストがあったりと、こちらはこちらでなかなか厳しい塾です。

 

ピアノ

ピアノは興味があったら続けさせようと思っていたのですが、本人が好きなので幼稚園から続けています。

 

バトミントン部

これだけ勉強漬けの日々なので、なにか運動も継続させたいと思い、入部させました。本人が楽しんでやっているうちは続けさせたいと思っています。

 

日本語補習校と我が家の日本語の位置づけ

海外には「日本語補習校」があり、土曜日に日本語を学べる教室があります。その存在は知っていますが、私は今のところそこに入れる計画ありません。理由は、「子供が忙しすぎる」からです。平日は学校の宿題と塾、土曜日はバトミントン。その運動の機会を奪ってまで室内での勉強をさせる必要はあるか…。と考えているからです。

そういうわけで我が家の言語教育の比率は中国語>英語>日本語となっています。

 

我が家の日本語教育

上の子は言語能力が高いので、日本語で会話が成立する程度にまずまず話せます。また、日本語の漫画や日本のお笑い番組をみて理解し、笑っています。漫画のおかげで漢字の日本語読みもでき、ひらがな、カタカナもマスターしています。下の子は、まだ幼稚園なこともありますが、勉強はあまり好きではない感じで、ひらがなはかろうじて読める、カタカナはダメ、本もあまり好きではなく、対照的です。映画や漫画を日本語でみたり、日本語の本を読み聞かせたり、日本語の歌を聴いたりはしています。が、それだけです。

 

よく、小さいころから2か国語話せるなんてすごいね。と言われますが、親が話しかけるからと言って習得できるほ言語習得は簡単ではありません。ましてや私が話しかける言葉も中国語だったり、日本語だったりして、バイリンガル教育としては最悪です。「なんとなくわかればいいか」くらいに考えていたのですが、最近不安になり始めました。

 

日本に住むかもしれない問題

不安になってきた原因は「日本に住む」可能性が出てきたからです。実は家の主人は日本に住みたいと願っていて、なるべくなら私も希望に沿いたいと考えています。しかし、今の子供たちの言語能力を考えたとき、日本で授業についていくのは無理だろうとも思っています。今まで台湾に住むことを考えて母語を中国語にしてきたのに、いきなり日本語環境に移行させるのは酷だとも思います。

 そうなると日本移住のタイミングも考えなくてはなりません。長男の「帰国子女」枠での中学受験を目指して移住?にしても、英語メインのところが多く、中国語と中途半端な英語は役立つのか?受験科目の国語はどうする?算数の文章を理解できるのか?果たして下の子は馴染めるのか…?といろんなことが頭をよぎります。

自分のことは努力でなんとかなりますが、他の家庭とは違う家庭環境に生まれた子供たちにいらない苦労をさせることが本当に申し訳なく感じてしまうのです。しかし、それをうじうじしてもしょうがないので、この困難をうまく乗り切れるサポートをしようと思います。

 

この問題はまだまだ続くので、気持ちや頭の整理にまた続きを書こうと思います。

 家にいる時間が長いので、この2冊を購入して読んでみようと思います。

 

完全改訂版 バイリンガル教育の方法 (アルク選書)

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