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台湾現地妻による台湾情報ブログ

子供の名づけ:日台ハーフの我が子の場合

こんにちはUBです。

 

私は台湾人と結婚していて、台湾で子を二人育てています。私は子供の名前を自分でつけましたが、まーーーーーーーいろいろ悩みました。

今日は、子供の名づけについて私の場合を書いてみようと思います。

 

子供の名づけ:日台ハーフの我が子の場合

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一般的な名前の話

子供の苗字

台湾では姓は一文字の人が多いです。「歐陽(おうやん)」さんの様に2文字の苗字の人もたまにいます。

また、李さん(旦那さん)と呉さん(奥さん)が結婚して「李呉〇〇」さんの様に名前に旦那さんの苗字を加える例もあります。ですが、それはひと昔前の話で今はそのように姓を変える人は少ないと思います。台湾では夫婦別姓が一般的です。そして子供はお父さんの姓を名乗るのが一般的です。

お母さんと子供は別姓ということになります。日本人からするとなんだか不思議ですが、これが台湾の普通です。

 

名前は1文字か2文字

名前は1文字か2文字が普通です。割合的には名前全体で3文字という人が多いと思います。当たり前ですが、漢字表記です。台湾は日本のひらがなのような注音と呼ばれる文字がありますが、日本のひらがなのように名前には使えません。

 

~ちょっと小話~

台湾では名前を呼ぶとき、姓を含めてフルネームで呼ぶのが一般的です。親でさえ子供を呼ぶのにフルネームです。例えば「金城武」の場合、武と呼ぶのではなく、日常的に金城武!と呼ぶわけです。日本ではほとんどないですよね。

最初はびっくりしましたが、自分もそうやって子を呼んでいる今です。

 

 

台湾と日本で名前を変えられる?

日台カップルの子の場合、子は22歳までは台湾と日本の2つの国の国籍を持つことが出来ます。パスポート上には英語表記で別の国の名前を記載できます。同一人物と確認できるので、台湾と日本で必ずしも同じ名前でなくてもよく、全く違う名前でもよいのです。

ちなみに私の子供は、名前は日台共通の漢字と名前、台湾国籍の姓は主人の姓、日本国籍の姓は私の姓、と同一人物ですが違う名前を持っています。

 

兄弟で同じ漢字を使う

台湾では、同性・異性にかかわらず、兄弟で同漢字を入れる場合があります。例えば「王建男」さんの兄弟なら「王建承」さんの様に2番目の漢字を同じにする家庭もあります。

 

台湾では改名する人も多い

台湾では、申請すれば何度でも名前を変えることが出来ます。名前が気に入らないという理由だけでなく、運勢を変えたい時などにも改名する人が多いようです。昔の知り合いに久しぶりに会ったら名前が変わっているということも珍しくはないことです。

 

英語の名前

台湾では英語のニックネームを持っている人が多いです。これは英語の授業の時や外国人と接するとき、仕事をするときなどに自由に使える名前です。この英語の名前はどこに登録するものでもなく、自由に変えることもできます。我が家では、生まれるときに英語の名前も決めました。主人の好きな野球選手の名前を勝手に使わせてもらってます。

 

 

 名づけをするときに気を配ったこと

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私が名づけをするときに、義母に気にするように言われたことは、運勢と書きやすさの観点からの画数中国語と台湾語の漢字の読み方でした。私が気にしたことは、日本語の読み方と漢字のバランスです。

 

書いていて思いましたが、ブログをお読みの方がなぜ夫との子の名づけにこんなに義母が出てくるのか…と疑問に思う方もいるかもしれません。夫は相談にはいつでも乗ってくれましたが、私が好きなように考えさせてくれたので、最終決定の時に出てきてもらいました。

そして、もちろん義母の言うことを無視するという選択肢もあります。ただ、私はいい嫁なので、気が弱い平和主義者なので義母のいうことも聞きつつ、みんなが満足できる名前にしたいと思って素直に意見を聞いていたわけです。

義母の影響力が大きい台湾人男性と結婚するということはこういうことです…。ははっ。

 そしてちょっとだけ自分の母にも相談しましたよ。子供の名前には自分の母の意見も影響しています。

台湾は占いで名前を決める!?

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台湾ではなんと未だに占いで名前を決める習慣があります。私は依頼していないので、詳しいことはわかりませんが、生まれた年、時刻、場所、画数、生まれ年(干支)などを考慮して幸運となる名前を決めてくれるそうです。

知り合いの台湾人ママさんは占い師さんに依頼し、名前の候補をいくつかもらい、その中から好きなものを選んだと言っていました。

台湾人と結婚し、もしも義両親が占いを重視する場合、名づけを占い師に託すように言われることもあると思います…。

 

 

台湾でも画数を気にする…らしい

私の義母は占いを信じ、ことあるごとに占い師に連絡をしていますが、幸いなことに名前に関しては自分でつける派だったので、私が名前を考えることができました。

「画数で性格が変わる」と言われ、日本と台湾の名づけに関する本を準備しました。義母にいろいろ言われるので姓との相性、2個目の3個目の字の画数など細かく考える必要がありました。台湾と日本の画数の数え方は微妙に違う場合もあり、選ぶ漢字によって注意が必要です。

 

中国語と台湾語の読み方も気にする・・・

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日本もそうですが、例えば「死」を連想するような字や似たような読みになる感じはできるだけ避けます。台湾で厄介なのは、台湾語の読み方」にも注意する場合があるということです。多くの義母さんは気にしないと思いますが、家の義母さんは使おうとした漢字を見て「これは台湾語の死と同じ意味だからダメ」「これは台湾語で馬鹿にされるからダメ」と却下された字がいくつもありました。私の中で決まりかけた名前も却下されたので主人に愚痴ると「今の時代誰が台湾語で名前を馬鹿にするのか…(気にしなくてよい)」と言われましたが、気の弱い私はその漢字を使うのを辞めました。

 

また、すごく個人的な理由ですが、私の中国語の発音が怪しいので、自分が発音しにくい漢字の字も避けました。

そして、読みだけではなく、漢字の意味にも配慮したので結果的に選択肢が一気に狭まる・・・ということになりました。

 

できるだけ画数の少ない字を

日本ではひらがなで名前を書く場合もありますが、台湾では小学校から漢字で名前を書きます。画数が多く難しい漢字はいくらでもありますが、名前を何回も書くときに煩わしくならないように、できるだけ画数の少ない字を選びました。

 

日本と台湾で書き方が異なる字を避ける

台湾は繁体字を使っているので、日本の漢字とは書き方が異なる場合があります。例えば楽という字は繁体字では「樂」と書き、微妙に表記が異なります。このような名前を付けると、日本と台湾では表記が異なってしまうと思ったので、私はそのような字を使うことを避けました。

 

日本語でも読み間違われない字を

日本語はいろいろな名前の読み方ができることが魅力ですが、毎回読み間違われるのもストレスになるのかと思います。そんなわけで、日本語でもおそらく読み間違われることのない漢字を選びました。

日本語とは違い、中国語の場合名前を読み間違うというとこは滅多にないです。しかし、日常的に使わない漢字を使い、読み方がわからないという場合は多々あります。

 

結果として、台湾の流行とはかけ離れた名前に…

この文字列は2020年、参考までにネズミ年におすすめの漢字です。

(女孩篇)

萬瑤凌筠怡樂媛如憶青

紋林萬香鳳雪芸春妙芝

冬梅巧虹採珊春萬鳳菱

依翾若香雪菱青甜又葉

柳珠水華芳珊茹瓊夜月

艷蘭丁婷可薇蝶蠑靈卉

元佳麗梅凌易玉白曼風

茹蝶懷睿懷柔煙知凡雲

志蝶秋槐訪雙瑤沛書麗

夢霞文潔書翠暎羽紫松

貞芹書媛令蕊悅仲懷穎

醉風翠麗曉旋靈秋問易

凌琴雅彤寄芳瑤竹道寒

(男孩篇)

博宸豪遠尚彬浩辰宇奕

嘉琪琦碩振峻強琪林強

敬燦崇平哲伯睿景城睿

偉遙天拓泰瀚耀澤耀耀

德翔方志峻銳鴻遠浩鴻

晨琛元西卓建祖哲耀祖

朋越碩馳昌靖遠書裕遠

浩樂光國語康廣亦康廣

瑞達林悅興濮載伯龍載

仕平安曉君安曜容亦曜

健晨喆壽武宇桐德乾桐

銳朗峻景運英宮文恆宮

高榮華飛承永懿鵬騫懿

睿敏經哲飛孤卓亦炎卓

飛泓錦宸鑫明航棋俊浩

英寶瀅綺展朋奕賀華星

ek21.com

 

文字列を見ているとわかると思いますが、日本にはない漢字、一般的に名前には使わない漢字というのも結構あります。台湾で流行っている名前は日本語読みが難しいということもあります。そんなわけで、私が選んで子供につけた名前は台湾的にはとても古風な名前なのだそうです。

 

 

そんなこんなで名前はかなり悩みました。何個も候補をあげ、いろいろ却下されるうちにこんなに画数にこだわっているが、ローマ字を使うような名前の人達は画数なんて気にしないのに幸せに暮らしているではないか…と、机をひっくり返したくなる思いになったこともありました。でも、妊娠中にいろいろ考えた時間は今になって振り返ると幸せな時間でした。

 

 

最後にちょっと小話

最近上の子が学校で「自分の名前の由来を知ろう」という課題を持って帰ってきました。名づけた理由、使った漢字の意味を説明し、中国語でも日本語でも読めるお母さんが考えに考えた名前だと説明したら、「へぇ」とちょっと満足そうだったので、考えた時間は無駄ではなかったと思いまいした。